先日の日向灘沖の地震により被害を受けた方には心よりお見舞い申し上げます。
それによる南海トラフ沖の地震に関する注意情報も出ていますし、
翌日には神奈川県でも強い地震がありました。
私は2011年3月11日の東日本大震災を経験しているので、地震が頻発してる今、
少しでも参考になればと思い、被災地域で経験したことを書いていきます。
私の住んでいる地域も当時の職場も津波の被害はない地域でしたが、
車で15分ほどで沿岸部へ行ける場所です。
また福島第一原発からも離れている地域です。
見出しで時間を記入してますが、地震発生時刻以外はだいたいの時刻です。
14：46 東日本大震災発生
トリマーとして働いているときに地震が発生しました。
仕事中ということもあり、お預かりしているワンちゃんも多数いました。
トリミング台でカット中のワンちゃん2頭、
シャンプー中のワンちゃん1頭、お迎え待ちのワンちゃんが数頭でした。
今まで経験したことのない横揺れ、
トリミング台のワンちゃんを抑えながらトリミング台にしがみついてるのが
やっとの状況。
窓が割れたりすることはなかったのですが、室内に残るのは危険と判断し、
揺れている最中にトリマー全員で手分けしながらワンちゃんを抱えて外に出ました。
すぐ取り出せるところにケージの用意をしておくと安心です。
また普段から避難訓練をしておくのも大事だと痛感しました。
揺れが収まり、店長が店内に入り、カルテと電話の子機を持ってきました。
電話はなかなか繋がらなかったのですが、何とかワンちゃんの引き渡しは終了。
シャンプー中だったワンちゃんは外に出る前に急いで泡を流してタオルでくるんでたので、そのままの状態でお客様へお返ししました。
1頭だけお迎えに来られないワンちゃんが残ってしまいました。
天気が急変
3月には雪がめったに降らない地域で、
その日も地震が起こるまでは特に天気が悪くはなかったのですが、
地震発生後天気は急変。空が真っ暗になり、突如雪が降ってきました。
16：00 ワンちゃん引き渡し後
まだ震災の情報を何も入手できてなかったので、
お迎えに来られたお客様から津波が来るかもという情報だけで、
周りでは大変なことになっているとは知らず、
明日の仕事をどうするかなどを話し合い解散しました。
残ったワンちゃんはスタッフが家で面倒を見ることになりました。
もうこの時点ではスマホはほとんど繋がらない状況でした。
17：00 帰宅時
職場から家まで車で15分ほどの距離。
海へ向かうというよりは山へ向かう道だったのですが、
どこもかしこも大渋滞で帰宅するまで2時間かかりました。
後で聞いた話によると、主要道路で事故があったり、
海へ向かう方の道路が津波が来る恐れがあるため通行止めになっていたようです。
当時の連絡手段は電話かメールでしたが、帰宅中すでに
「放射能の雨が降ってくる。」などのメールが回ってました。
不確かな情報には気を付けてください。
19：00 帰宅後
無事に家に帰ると家族全員揃っていたので安心したのを覚えています。
ガスが使えなくなっていましたが、まだ水道、電気は使えてました。
その日はたまたま備蓄していた食料を食べました。
家でテレビを見てやっと大変な状況になっていることを自覚しました。
翌日からが大変なのですが、それは次の記事で書いていこうと思います。
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